散歩をしよう!
パーキンソン病の患者様は、体が動かしづらいということもありますが、不自然な動きを恥じて外出をしたがらない人が少なくありません。そうなると病気が進行しやすく、状態を悪化させてしまうこともあります。病気を進行させないためにも、外出をしたり、仕事をしたり、趣味を続けていくことはとても大切なことなのです。さて、そこでおすすめするのが散歩です。すでに行ってみえる方も多いのではないでしょうか?やって見えない方はぜひ始めてみるといいと思います。散歩なら、症状の軽度の方から重度の方まで行うことができます。外に出ることのメリットはたくさんあります。気分転換、周囲の人との交流、歩行のリハビリなどです。逆に、外出しないとそれらの効果はなく、逆の憂鬱、孤独、病気の進行と悪循環を招きかねません。リハビリとして積極的に散歩を始めてみてください。
有効なリハビリのために
パーキンソン病に対してリハビリを行っていくことは大切です。
パーキンソン病の特徴としては全身が固くなり動きが悪くなりることがあげられます。パーキンソン病のリハビリとしては、運動療法が有効です。散歩などをしたり、体操、ストレッチなどを行うことによって体のこわばり、固くなっていくことを抑えることができます。ただし、注意しなければならないこともあります。パーキンソン病の場合、バランスが悪いことも特徴としてありますので、歩行では転倒、骨折の危険性があります。また、リハビリで体を伸ばす際、無理に伸ばしすぎたり、リハビリのやりすぎもかえって逆効果になってしまう場合があります。ですから、リハビリとして運動療法を行なう場合は、まず、主治医の先生と相談をするようにしてください。また、専門のリハビリスタッフの方の指示の元リハビリを行っていくようにしましょう。何もしない状態でいれば、体の機能はどんどん低下していってしまいます。毎日少しでもリハビリを続けていくことが大切です。やらなければならないと思わず、散歩や運動を楽しんで行なっていきましょう。
症状ごとのリハビリ
パーキンソン病の症状に対してリハビリを行っていくことは、機能回復・維持、生活の向上のためにもとても大切なことです。まず、パーキンソン病では、身体のこわばり、動かしにくさ、筋力低下、関節拘縮、バランス障害、歩行困難など様々な症状がでてきます。身体のこわばりや動かしにくさは、自宅でも簡単にできる柔軟体操をするといいでしょう。筋力低下に対しては、筋力訓練によって今の筋力よりも衰えないようにすることが重要です。また、筋力訓練をすることで、歩行に必要な筋力も鍛えることができます。また、パーキンソン病の方の多くは、バランスの障害があります。このバランストレーニングも歩行に必要な訓練です。歩行訓練では、「1!2!」の掛け声で歩く練習をします。パーキンソン病の方は、最初の脚が出にくい特徴がありますので、注意をしながらトレーニングを行なっていきます。今上げたものは基本的なリハビリですが、その他にもたくさんのリハビリ方法があります。最初にも言いましたが、機能回復や維持のためにリハビリをしていくことが重要です。パーキンソン病に対しては、早期のリハビリ開始をしていきましょう。
音楽でリハビリ
パーキンソン病の主な症状としては、手、足等の振戦、動作緩慢、姿勢反射障害、突進現象、歩行障害等の運動機能障害も多くみられますが、抑うつ症状などの精神症状や、表情の無い顔つきになる仮面様顔貌、小声で単調な抑揚の無い話し方になる構音障害といった症状も現れます。様々な身体的症状のほかにも精神的症状も現れるパーキンソン病の患者さんにとって、日々のリハビリは必ずしも容易ではないと思われます。リハビリといえば、主に身体的運動を伴うものが頭に浮かびますが、音楽療法と呼ばれるリハビリを取り入れることも患者さんの精神面においてもとても有効ではないかと思われます。音楽のリズムに合わせて体を動かすことにより脳に刺激を与え、体を動きやすくするだけでなく、自分の好きな歌を歌ったり、楽器を演奏したりすることで、精神的にもリラックスできます。動かし辛い体を使う運動能力のリハビリだけではなく、心もリラックスできる音楽療法も取り入れてみてはいかがでしょうか。
食事の前に
パーキンソン病で起こる症状の一つに嚥下障害というものがあります。嚥下障害は、その他の病気でも起こってくる障害です。飲み込みが上手くできなくなってしまうというのが嚥下障害ですが、この嚥下障害の患者様で注意しなければならないのは、誤嚥と呼ばれるものです。あやまって気管に食べ物などがはいってしまうことをいいます。そうなると食べ物に付着した細菌が肺に入ってしまい肺炎になることがあるんです。まず、誤嚥による肺炎を防ぐことが大切です。そのためには、まず食事の前にやってもらいたいことがあります。それは、口腔外のマッサージです。嚥下障害のある口の周囲の筋肉がこわばっていることが多いため、うまく飲み込みができなくなっている場合があります。ですから、食事の前に口の周囲のマッサージをしてあげるようにしてください。そうすることで、嚥下がスムーズに行えるようになります。マッサージの際は、優しくゆっくりと行いましょう。誤嚥による肺炎を防ぐためにも大切なことなので、食事の前にやってみましょう。
誤嚥の予防
パーキンソン病によっておこる症状の一つに嚥下障害があります。飲み込みがうまくいかないというものですが、そういった方に対して気をつけてほしいことは、「誤嚥」です。誤嚥とは、飲み込んだ食べ物が食べ物の通り道(食道)へ行かず空気の通り道(気管)に入ってしまうことをいいます。これは、パーキンソン病以外にもお年寄りの方や脳梗塞、認知症の方など、食べ物の飲み込みが上手にできなっている方に起こります。この誤嚥が起こると、食べ物や唾液に含まれる細菌が肺に入り、肺炎になってしまう危険もあります。(誤嚥性肺炎)そのため、食事のときはこの「誤嚥」を防ぐために、まず「本人がしっかいと目覚めているか」を確認することが第一です。その上で3つのことに気をつけてください。1つ目に、食べ物の形態は適切か。かみやすい・飲み込みやすい食事か。2つ目は、一口で入れる量が多すぎないか。3つ目は、テーブルで食事をとるときの姿勢が前かがみやずり落ちそうな姿勢になっていないか。また、ベッドで食事をとるときの姿勢が天井を向いた姿勢になっていないか。食事のときはこれらのことに気をつけて「誤嚥」を防ぐことが大切です。
歩行とバランスの足踏みリハビリ
パーキンソン病は、脳の細胞と細胞が情報をやりとりするために必要な伝達物質の一つが不足して起こる病気のことをいいます。体への症状としては、筋肉の緊張が強くなり、徐々に体が動かしづらくなります。特徴の一つに歩き始めの一歩目が出にくいことが上げられます。そのリハビリとして「足踏み」があります。方法としては、背もたれやテーブルに手をつき、足踏みをします。しかし、これだけでは、上手く足を出せないので、リズムをつけて行います。手拍子や音楽に合わせて足踏みをするリハビリを行うことによって最初の一歩の出しにくさを改善します。効果的なリハビリですので、リハビリ専門スタッフと相談の上やってみてください。
予防とリハビリ
顔のリハビリ体操
パーキンソン病になると、顔の筋肉が動きにくくなります。例えば瞬きが少なくなったり、表情が固まったりすることがあります。そのままにしているとこわばりがどんどん進行していってしまいます。そうならないようにするためにも顔の筋肉を動かす練習・リハビリをするのが大切です。今回は顔を動かすリハビリ体操を紹介します。まず最初は頬を膨らませます。次に、口を開けたり閉じたりしましょう。今度は口を左右に動かします。できたら次は、目を開けたり閉じたりします。その後は、おでこにシワをよせてください。そして最後に舌をだして左右に動かします。鏡をみながら行うとより動きを意識できるのでいいでしょう。パーキンソン病は、脳が出す運動の指令が上手く伝わらず、スムーズに動けなる病気です。そのため、体がこわばる、バランスが悪くなる、動きが鈍くなるといった症状が出てきます。ですから、今紹介した顔のリハビリ体操を、日々生活に取り入れてみてくださいね。